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「ストレスケア・トラウマ専門外来」開設します

2026-04-01
[診療]
重要
 当院では、ストレスケア病棟を基盤とした治療体制のもと、ストレス・トラウマ専門外来を開設いたしました。

 近年、過重労働や人間関係の悩み、幼少期からの逆境体験など、こころに大きな影響を及ぼすストレスやトラウマの問題が注目されています。これらは単なる「気の持ちよう」ではなく、脳や身体の反応として持続し、不眠、不安、抑うつ、フラッシュバック、悪夢、解離症状など、さまざまな形で日常生活に影響を及ぼします。特に症状が強い場合や、外来治療のみでは十分な改善が得られない場合には、安心・安全な環境の中で、段階的かつ集中的な治療を行うことが重要です。

 ストレスケア病棟での環境を活かしながら、まずは安全の確立(身体と生活の安定)を最優先とします。生活リズムの調整や刺激のコントロール、薬物療法、支持的関わりを通じて、過度な緊張や覚醒を和らげ、トラウマによって損なわれた安心感やセルフ・コントロール(自己統制)の回復を目指します。

 こうした安定化が得られた後には、回復段階に応じて、EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)やTFT(タッピング療法)などのトラウマに対する精神療法を導入することが可能です。これらの治療は、十分な準備と安全性を確保したうえで、経験を積んだスタッフが実施いたします。回復の進展に伴い、トラウマ体験を人生の中で再統合しながら、対人関係や社会生活への再適応を支援していきます。自己理解の深化や価値観の再構築、再発予防を含めたセルフケアの確立を通じて、新たな生活の安定を目指します。

 このように、当院では入院環境による支えと専門的なトラウマ治療を一体的に提供し、一人ひとりの回復段階に応じた包括的な支援を行っています。
「外来ではなかなか改善しない」「安心できる環境でしっかり治療したい」といった方も、どうぞお気軽にご相談ください。患者さんが安心して回復に専念し、その後の生活へとつなげていけるよう、継続的にサポートしてまいります。
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